差の二乗和の最小化と差の絶対値和の最小化
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二乗和と絶対値和
前提条件
- 個からなる数列が与えられる
- ある任意の実数がある
差の二乗和は以下の式で示されます
差の絶対値和は以下の式で示されます
は絶対値のことです
二乗和を最小にするx
与式を見ると下に凸の2次関数です。つまり、関数の傾きが0の時総和は最小です。
式に落とし込みます
整理すると、
変形すると、
ここで、は数列の平均値です。つまり、二乗和を最小にするは平均値であることが証明されました。
絶対値和を最小にするx
数式で証明するのは難しいので図を用いて考えます。
というのは数直線上の距離になります。
もし、以下の値の数より、以上の数が多い場合、を増やすと総和が減ります。反対の場合も同様です。
図を見るとイメージしやすくなると思います。1幅1としてください。
両側から攻めると、中央値になります。
数列の長さが偶数個の場合は少し特殊です。