データベースの正規化まとめ

3つの正規形の達成条件

実際に正規化する

非正規形

今回は以下の表を正規化します

非正規形から第1正規形

商品ID、商品名、数量の列が繰り返しています。第1正規形の条件は「繰り返しの列がない」でした。ですので、変形します。

第1正規形から第2正規形

第1正規形の主キーは注文IDと商品IDです。

ここで表を見ると以下のことが分かります

• 数量は注文IDと商品IDの2つが定まると、1つに定まる
• 商品名は商品IDのみで定まる
• 購入者ID、購入者は注文IDのみで定まる

このように、複合主キーの1つを利用して定まる状況を「部分関数従属」といいます。

では部分関数従属であるものを切り出します。

第3正規形へ

ここで、第2正規形で得れた表を見ると、購入者は購入者IDに従属しており主キーの注文IDには直接的には従属していません。

このように間接的に主キーに従属している状態を「推移関数従属」といいます。

では推移関数従属であるものを切り離します

完成

得られた表は以下のようになります

まとめ

• 第1正規形への変形：繰り返し列の除去
• 複合主キーへの一部への従属を切り離し
• 主キー以外への従属を切り離し

参考文献

すっきり分かるSQL入門第３版 飯田理恵子、中山清喬 (2022) インプレス